銀行と消費者金融における融資の違い

銀行と消費者金融における融資の違い

 銀行も消費者金融も個人向け融資をしています。では具体的にどのような違いがあるのでしょうか。銀行は消費者金融と違い預金業務を行っています。預金サービスにはお金を預かるだけでなく、口座間の送金サービスや各証券類の現金化や決済の代行などをおこなっており、そういったサービスから個人、企業から預金を集めています。預金によって集めた資金は企業向け融資や個人向け車や住宅ローンサービスの資金となっています。一方、消費者金融は預金業務を行っていなく、融資のみが事業となります。

 ターゲット層にも差異があり、銀行は企業や個人の融資を行いますが融資する額が大きく、住宅ローンやカーローンでもわかるように千万単位での融資を行うこともあります。企業向け融資に関していえば、億単位での融資も行なっています。消費者金融はそういった大きな金額での融資はせず最高でも数百万単位での小口融資のみを取り扱っています。

 また、金利も大きく異なります。銀行の融資は担保や保証人が必要で融資までに時間がかかりますが、その代わり金利は低いです。年利で一桁のものがあったり、利息計算も年利か月利が一般的です。消費者金融の利息は現在最高18%で、フリーターや主婦などで年収が低い人の場合はほとんどが18%の利息になります。

 消費者金融の融資はリボルビング式で、支払い回数を自分で設定したり、消費者金融会社が設定するケースがあります。リボルビングですと毎月返済する額が一定ですが、借り入れ期間が長ければそれだけ年利利息がかかります。銀行からの融資の場合、返済期間が決まっています。銀行は借り入れまでに時間と手間がかかりますが、金利が低いのに対し、消費者金融は借り入れまでに手間や時間がかからない変わり、高い金利に設定されています。