利息制限法の改正法が2010年6月に施行されたことで、これまで消費者金融が得られていた利息収益は限定されたものになりました。かつての消費者金融大手の武富士は倒産し、中小零細の貸し金業者も淘汰されました。
現在の消費者金融業界は利息制限法の改正により年利20%を超える融資サービスを提供することはできなくなりました。また、裁量規制により借入人側も年収の3分の1以上の借り入れをすることができなくなりました。今日の消費者金融での借り入れはかつての業界とは違い、借りる側も貸す側も規制によって制限されることが多くなっています。
しかし、上限利息の改正と裁量規制によって債権回収率が向上したことや、多重債務問題は年々減少傾向にあるという報告もあります。消費者金融業界はかつてのような盛り上がりはありませんが、経営がクリーンになっていることは間違いないでしょう。
また、インターネットの発達によって店頭での融資業務などが簡易化されたため、経営コストを抑えることができるようになりました。
消費者金融だけでなく銀行をはじめとした金融業界全般も規制と規制緩和がされ、現在では銀行系貸し金業者や保険系貸し金業者などの異業種が参入しています。競争が激化することで、各会社は独自のサービスで顧客を取り込むように企業努力しています。
かつての高利貸しのイメージを払拭し、借り手側、貸し側の双方にとってメリットのあるサービスを提供するために、今後はさまざまなサービスがでてくることでしょう。