消費者金融の大きな特徴は融資までの審査がとても早いのと、無担保での融資で、融資額が小口のものが多い店です。しかし、現在のような消費者金融というクリーンなイメージを作り上げるまでには数々の規制や、改革が行われてきました。
1960年代はそれまで主流だった質屋にとってかわり貸金業が台頭しました。サラリーマンの増加と景気の向上でヒトの信用が上がったことが貸金業の台頭を後押ししたようです。1970年代には新規参入企業が次々と相次ぎました。中には悪徳金融の横行があり、一つの社会問題にまで発展しました。
1980年代から2000年代は様々な規制が入ったり、統合や倒産があったりと金融業界では最も混乱した時期でした。この30年間の間で消費者金融は変わっていきました。
金利を見ると、1983年に出資法が改正され、それまでの上限金利は109.5%だったのが73%まで引き下げられました。さらに87年には54.75%、91年には40.004%まで引き下げられました。2010年6月18日からはさらに上限金利が引き下げられ、現在は20%となっています。
また、金利が大幅に引き下げられた1990年から2000年までの間で倒産した消費者金融業者はここまでのぼり、さらに2010年の法改正によって、当時業界大手だった武富士も事実上倒産になりました。
現在の消費者金融は規制が最も強化されている状態ですが、借りる側からすると、20年前の金利に比べたら格段にお得となっています。また、借り入れ審査が厳しくなったので、多重債務に陥るケースも減ってきているそうで、一般消費者からすると、よりクリーンな金融機関へと変わってきています。