消費者金融の起源

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 紙幣が取引で使用されたのは中世のヨーロッパが始まりです。紙幣が価値を持つ前は、物々交換が取引の主流でした。農業を営んでいる人は農作物と引き換えに必要なものを手にする事ができました。しかし、農作物が収穫できない間も生活していく上で必要なものが発生します。そこで、収穫後に多めに渡すことを条件に食料や必要品を得ていました。多めに渡す行為は現代における利息と捉えることができます。このような取引形態は貨幣経済が始まる前から存在していました。

 貨幣経済になってからは銀行を中心に預金や貸金業が誕生しましたが、全て企業向けのサービスであり、一般消費者が銀行から融資を受けるのには一部の富裕層に限られていました。

 日本の場合、一般消費者がお金を借りるのに利用したのは質屋が始まりとされています。質屋は戦前、戦後の不況時代に盛んになりました。銀行からの融資も受けることはできましたが、担保が必ず必要で、そのほとんどが土地などの不動産でした。質屋は銀行と違い貴金属や宝石類、スーツや布団などの衣類を質屋に担保として預けることで融資を受けることができました。なべなどの動産だったので、生活に密着した金融として重宝されました。物が不足していた時代だったので一般消費財でも十分に価値がありました。

 生活水準が向上するに連れて、一般消費財の価値が下落すると、質屋は担保として取れるものが限られてきてしまい、その結果、質屋は衰退していきました。

 一般消費財の価値は下がりましたが、一方で務め人の信用力が向上したので、無担保、無保証、即時融資のサービスが誕生しました。当時、サラリーマンは花形の職業といえ、担保がなくても安定的な収入が見込まれていたので融資を受けることができました。

 物々交換の時代も、紙幣経済の時代も、貸し借りの根底にあるのは信用力です。消費者金融はかつてのモノの信用力からヒトの信用力へとシフトした結果生まれた業態です。そして現代のヒトの信用力は職業や年収に基づいて規定されていると言えるでしょう。

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