世界各国の消費者金融

 消費者向け金融サービスは大きく分けると各種ローン、保険、投資運用に分類できます。その中でも、ローンは購入目的に対しての融資をする(貸出)サービスです。カーローン、住宅ローン、フリーローンが代表的なローンサービスと言えます。世界においてもこの3つのサービスは一般的なようですが、金利や審査に関しては各国で違いがあるようです。

 イタリアにも同様のローンサービスがありますが、フリーローンに関しては担保が必要になります。イタリアでフリーローンを利用できるのは銀行にコネクションを持った公務員や富裕層だけのようです。一般消費者がフリーローンを受けるのに必要な担保の一つしてあげられるのがその人のお給料です。イタリアにあるBNL FINANCEは一般企業に勤めている人や公務員向けの個人ローンを展開しています。審査は借入人の勤め先と給料の額で決まります。BNLのサービスでは貸付金の未回収を防ぐために借入人の給料口座から毎月天引きするのを条件としています。

 スペインの個人ローンも無担保で借り入れるのは難しく、株式や不動産を担保に入れないと融資を受けるのは難しく、しかも料率は月利で4.75% (年利でいうと57%)という日本では信じられないほどの金利です。

 タックスヘイブンと言われているシンガポールでは年間3万シンガポールドルの給与をもらっていれば、個人ローンを組むことができます。シンガポールのHSBCでは7.6%の固定金利で融資を受けられるので日本の個人ローンよりお得かもしれません。しかし、HSBC自体が口座開設するのに所得証明や就労証明が必要ですので、いくら金利が安くても無担保での借り入れは厳しいようです。